ハウスメーカー、工務店巡り其の二~楓工務店~

ハウスメーカー/工務店
参考URL:https://www.kaedekoumuten.jp/information/14810/

初めに

楓工務店だけは私が選定に一切関与していません。

元々うちは家の他に複数の不動産(借家)を持っていてその処分を並行して進めてきました。その関係で同じ不動産業者に今の家や土地の調査、評価をしていただいたのですが楓工務店はそこが経営する工務店になります。評価してもらった時に「売却するより住み続けた方がよい」という話になり、楓工務店を紹介してもらいました。

詳細は以前の記事にあります

なので他と違ってこの工務店は事前の調査無く、話をしにいくことになりましたし、基本的に元々契約などをしていた不動産業者さんを介してお話を進めていきました。他は多かれ少なかれ事前にどういう商品でどういった特徴のあるハウスメーカーかを調査してから訪問していましたがここは例外ということです。

企業概要&特徴

企業概要

社名:株式会社 楓工務店
本社:奈良市朱雀3丁目1-7
設立:1997年

奈良県で土着の地元工務店になります。地元では結構有名で評判も良いです。ここに限ったことではありませんが、地元奈良県の吉野杉を使い、可能な限り自然換気に任せた木の家を建てること、着工棟数が少ない分、建築主の要望に沿ったこだわりのある家を建てることに定評があります。

またSNSやYouTubeなどネット広告にも力を入れていて奈良県では新進気鋭の活気溢れる工務店といったところです。

特徴、標準仕様

細かい仕様はHPに詳しく書いてありますので抜粋だけにします。

工法

一般的な木造軸組工法です。パネルとかそういうのはなさそう。

外壁

平屋を建てる場合、SELECTという商品になるのでそちらは標準で塗り壁と言われました。さすが地元工務店。変わってるなと思いましたね・・・

屋根

標準がガルバリウム鋼板だそうです。これも変わっていますね。瓦ほどではありませんがスレートよりは長持ちしそうです。

防蟻対策

基礎の上にパッキンという割と普通の対策です。特別強くもなければ弱くもないです。

換気システム

標準で第三種換気システムとなります。第一種換気システムはオプションで、ダクトレス式のものを入れられますがかなり高いです。

楓工務店に限らず、地元奈良の工務店は基本的にこういう人工的な換気システムを好まない傾向にあるようです。随所で「出来る限り自然な空気の流れを作って~」と言ってましたし。木を多用していることからもあくまで建築基準法に従って換気システムを導入しているだけで本意ではないようでした。

気密性・断熱性

木を多用しているからあまり気密性を重視していないのかと言うとそういうわけでもないようです。HPでも第一種換気システムを導入した場合はC値が0.7~0.8と謳っていますので悪くはないです。ただ、あくまでもオプションである第一種を導入した場合ですし、それでも一条工務店はおろかアイ工務店など高気密住宅を売りにしているメーカーには及んでいません。

断熱については、HEAT20 G2グレードとかなり良いです(上位グレードの商品限定)。

総じて気密は微妙ですが断熱性能は相当に高いと思います。

標準がLIXILのサーモスXです。デザイン性は良いのですが個人的には窓枠の結露発生が怖いです。営業曰く、「奈良県はオール樹脂にせずとも気密断熱を保てますよ」とのことから敢えてAPW330を導入していないそうです。

水回り

ここの水回りはキッチンもバスもトイレもLIXILだそうです。

少し前まではパナソニックなども選択可能だったそうですが、社内コンペの結果LIXILしか選べなくなったそうです・・・

付けませんでしたが太陽光パネルもLIXILの建て得一択になるそうです。LIXIL大好きですね^^;

平屋の完成見学会

家の建て替えの検討を初めて暫くしたころに、楓工務店より「ちょうどお近くで引き渡し前の平屋の見学会を開催していますよ」とお話があったため、両親と共に伺わせていただきました。

大きさは19坪と小さめで、アーリーリタイアされたご夫婦が建てられたそうです。

YouTubeにも熱心なので紹介動画残ったまま(住所知ってるけど秘密)

良い平屋と思いますが・・・申し訳ないことにあまりうちには参考になりませんでした。家族構成も広さも何もかもが違うためです。

父はリビングが狭いと漏らしていましたし、母を居室を狭く感じているようでした。失礼ながら私も少々圧迫感を感じる家でした。純粋に坪数が少ないのもそうですが、屋根がフラットで特別高いわけでもない、掃き出し窓が無い、尺モジュールで設計されているため全体が広くないことが原因でしょう。

一応、価格も伺いましたが、凡そ1,700万と言われました。詳細を聞いたわけではないのですが、多分これは外構部分(50坪ほどあった)を含めての金額でしょう。でないと坪単価が89万にもなってしまいます^^;

間取りと金額

本来であれば、楓工務店のやり方として、まず資金計画を詰めてから申込金(11万円)を支払って、それから間取りの作成、詳細な金額が確定となります。この手法は、最初から楓工務店に依頼するということが決定している前提になります。

もうこの時点で我々とは噛み合っていませんが・・・業者からの紹介という事情により先に我々が求める平屋(35坪)に近似のお宅の間取りと金額を提示していただくことになりました。

尚、これらを提示頂くまでおよそ3時間延々と商品や家作りの流れを営業から説明されました^^;・・・父など退屈のあまり少し居眠り・・・

で、これがその金額です。

本体価格21,294,382円/32.45坪
解体費用709万、外構費用250万 但し外構対象は未調整のためもっと膨らむ
総工費:3923万円、太陽光も第一種換気も無し

尚、間取りは別のお客様のものになるため非公開であり、私たちもその場で提示されたのみです。

見積もりが全然正確ではないのですが、坪単価に換算すると65.6万円になります。

アイ工務店とどっこいどっこいですね・・・事前に知っていましたが安くはないです。というか地方の工務店にしては高すぎるくらい高いでしょう。まあ性能は負けていませんが。

尚、

営業マン
営業マン

あ、うちは一切値引きしないので

と言い切られました・・・

終わりに

もうここまでの記載でお分かりかと思いますが・・・我が家は全会一致で見送らせていただくことになりました。どう考えても方向性が違います。

よく言われることですが、お任せしたいのならハウスメーカー、拘りの家を建てたいという強い希望があるなら地元の工務店というのは的を得ていると思います。

楓工務店ではありませんが、うちの弟は奈良県内の工務店で家を建てました。Lexus乗っている弟はインナーガレージ、料理好きな嫁さんはキッチンを・・・そういう拘りのある夫婦こそがまさに工務店のお客さんになるのでしょう。

対してうちはあくまでも家を解体して住みやすいものに作り変えたい、つまり解体から新築まで一貫して請け負ってくれるソリューションを求めています。家自体は予算に合って要求水準の性能を満たしていればいいというレベル感です。ニーズがマッチしていませんでしたね・・・

楓工務店もそれが分かっていたのでしょう。後日、紹介していただいた不動産業者経由でお断りの返事をするとあっさりと引き下がってくれました。

残りは2社になります。

かなん
かなん

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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