初めに
実は順番的にはクレバリーホームが最後になります。しかしながら、記事の都合で先に書かせていただきます。
企業概要&特徴
企業概要
クレバリーホームは社名ではなく、千葉県の新昭和FCパートナーズという会社が全国にフランチャイズ展開しているブランド名になります。つまりクレバリーホームという商品、ブランド名を各都道府県のパートナー契約を締結している工務店が販売しているというものです。そのため、全国的なハウスメーカーとしての強みと地元工務店としてのノウハウや地の利を持ついいとこ取りのハウスメーカーと言えます。
尚、同じ新昭和FCパートナーズが展開するハウスメーカーとしてウイザースホームがありますが、あちらは関東専門です。
特徴、標準仕様
細かい仕様はHPに詳しく書いてありますので抜粋だけにします。
工法
通し柱を増やした木造軸組工法にパネルを組合わせたハイブリッド工法になります。全国展開しているメーカーだけあって流石に普通の木造軸組ではないです。
外壁
タイルです!これがクレバリーホームの売りですし、これがあるからここに魅力を感じて話を聞きに行ったくらいです。普通のハウスメーカーは外壁をタイルすると高いだけなのですが、ここは自社でタイルを製造することでコストを抑えミドルコストメーカーでありながら外壁タイルを実現できています。これは凄いことです!
屋根
瓦が標準です。
外壁がタイルなので屋根も瓦だと重くなるのですが、ここはパネルを使用した頑強な工法なのでガッチリと支えることが出来るようです。
防蟻対策
土台や通し柱に乾式加圧注入で防蟻処理を行っているようです。他メーカーと比べてもしっかりしているかと思います。
換気システム
標準で熱交換型第一種換気システムを入れています。熱交換率は70~80%なので高いわけではないです。
気密性・断熱性
C値は不明ですが、内側に気密シートを敷いているので多分そんなに悪くないかと。
断熱材としてアクアフォームも入れていますので結構良い方だと思います。実際にクレバリーホームで建てられた平屋を見学させていただきましたが、エアコンが殆ど不要になるくらい温かかったです。
窓
アルミ樹脂複合LOW-E複合ガラスとなっています。多分LIXILのサーモスXかな・・・ただ、見学させていただいた平屋はYKKAPのAPW330を入れていたので選択は可能と思います。
水回り
いくつかのメーカーから選択できますが、何故かオススメがタカラスタンダードでした。
タカラスタンダードってこういうハウスメーカーや工務店には嫌われているからあまり聞かないんですけどね・・・
平屋の見学
昨年末に県内で平屋を建てられたお宅にご好意により見学させていただくことができました。
ちょうど30坪で、何より調整区域で建築という我が家と同じ条件で建てられたのでとても参考になりました。もっとも解体ではなく古い家には御家族が住み、その隣に新築されたということです。
奥様は新築に相当拘ったらしく、私と同様、家のことを調べた結果、クレバリーホームで建てられたそうで大変話が弾みました(同じようにアイ工務店にも依頼していた)
特に変わっていたのは、一度別のハウスメーカーで契約したにもかかわらず、そこを蹴ってクレバリーホームにしたこと(゚д゚)!
そして最初は2階建てで契約したのに後から平屋に変更したこと(゚д゚)!
どちらもびっくりでしたよ・・・ハウスメーカーと契約したということは一度契約金を何十万か(或いはそれ以上)払ったでしょうし、全額は戻ってこないはずです。それに2階建てを平屋に変更ってそんなこと可能なのかと驚きでしたね・・・
ただ、それでも営業さんとのやり取りを見るに相当良くしてもらったらしく、営業さんへの厚い信頼が伺えました。
なにより、うちとして重要だったのは同じように調整区域という縛りがありながら行政の妨害!に負けずに無事竣工出来たことでしょう。調整区域というのは本当に厄介で外壁の高さや水の流れ一つで当該地区の建築指導部が口出ししてきますし、全て従わなければなりません。うちも同じように問題にぶち当たることは必至です。だからこそ先例が、実績があったことは信用に足るものと判断できました。
間取りと金額
間取りについては当初はこちらが出したプランを殆どそのまま流用したもので出してきました。全体的に後で依頼していったこともあってあまり時間が取れなかったようです。
その後に、アイ工務店同様、別のハウスメーカーが提示してきた居室を南側に配置する間取りをフィードバックして出し直してもらいました。
坪単価は66.2万円。
正直、全く同じ間取りなので提案力に不安を感じましたが、価格的には頑張っているなと思いました。特に解体費用が630万というのは見積もっていただいた全てのハウスメーカーで最安でした。それだけではなく、恐らく最も正確だったと思います。他メーカーの連れてきた解体業者は家全体を軽く見る程度でしたが、クレバリーホームさんは営業さんが自ら家の隅々までチェックされた上に欄間や鬼瓦に感激され、「京都の業者などうまいこと渡りがつけば売るようにしましょう!」とまで仰ってくれました。ここまで熱意を持って対応いただいたのはクレバリーホームさんだけですね。外構も業者と上手い伝手があるらしく、他メーカーと同じ対象にしているのに最も安いです。
上記に記載したようにクレバリーホームというのは地元の工務店と提携しており、奈良県だと日本中央住販という建築請負(それ以外も)会社です。そのためか地元の設計事務所や解体、外構業者などへの伝手が強いみたいです。実際、おまけ?で提携している地元の設計事務所にうちの間取りを別途作っていただいたようです。それがこちらです。
ただ広さについては完全度外視らしく、普通に40坪を越えています。お値段も本体価格だけで2,700万以上するとか。まあ無理ですね・・・
終わりに
悩みましたが・・・残念ながら見送らせていただくことになりました。
理由としてはもう金額ですね。上記の通り、36坪の場合、総額で4,300万円。太陽光パネルも他のオプションもあまり付けない状態です。ここからは殆ど値下げできないそうです。まあ解体と外構がもう既に目一杯まで安いですしね。それにこれでも坪単価ベースだとアイ工務店さんよりちょっとだけ安い。
ただ、それでも単純にうちの予算からすれば4,300万は大幅に超過しています。かといって広さの妥協はしたくないです。よってタイルに未練を残しつつ諦めることにしました・・・
また、設計事務所と提携しているためか設計事務所への市街化調整区域の申請資料作成分が100万円掛かるなど工務店であるがゆえのコストが高かったこともネックでした。やはり大手ハウスメーカーと違って自社で完結できない分にお金が掛かってくるなと。
尚、お断りのお返事をした時もあっさりと引き下がってくれました。最初に
希望する広さだと4,000万を大きく超える可能性があるが良いか?
いや、そのつもりはない
と一線を引いたからこうなることを見越してあまり期待はしていなかったのでしょう。ご縁が無かったですが、営業マンの力量も高かったですし、家も頑強なので他の人にはオススメ出来るハウスメーカーですね。
次は最後の1社となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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