家の建て替えについて

建て替え

さて漸くこのブログを立ち上げたメインの話について記事を起こしていきます・・・

背景

一言で言えば「維持できない」からです。

うちは基礎がいつ建てられたのかもう記録も残っていない(多分昭和初期)くらい屋敷で、

元は大工だった曽祖父やその息子である祖父(どちらも顔も知らない)が中心になって建てたらしく、昔ながらの欄間や鬼瓦があったりします。

と言っても今住んでいるところは30年少々前に両親が半分(それでも延床面積40坪くらい)リフォームした部分です。祖母が生きていた頃は古い住居部分に住んでいましたし、私が子供の頃は離れでミシンを使った縫製の仕事(今は個人では殆どない)をやっていたのでまだ使っていたのですが、今はもう荒れ放題です。離れも地震や台風などで半壊しています。母屋自体もリフォームしたとはいえ、基礎が古いため、今どきの高気密とは程遠い低気密低断熱で、屋根裏には害獣(イタチやハクビシンまで)が入ります。数年前に一度業者に依頼していくらかの穴は塞いでもらいましたが全部は不可能と言われました(莫大なコストが掛かる上にそれでも全部は厳しい)。実際、ここ1年ほどは天井からガサガサと走る音がするくらいです。それ以外はしっかりした作りなので住もうと思ったらまだ住めますが、歳を食えば食うほど段々と厳しくなっていくのは確実です。

加えて土地全体も広大で、約300坪!もあります。そしてここは市街化調整区域に指定されています。

当初はここを売却してどこか別の場所に転居することを前提に動いてきました。ここは大阪には通勤出来ますが近くはないですし、何より土地のしがらみもそこそこあります(奈良県なんて大体そう)。また、郊外で元は村なので都市ガスどころか下水道さえ来ていません(浄化槽)。そんな土地なので高齢化に伴い少しずつ人口も減少しておりもう子供も殆ど見ることはありません。父も入婿でこの土地に思い入れがあるわけでもないしややこしい土地も家も手放したいと思っていたのです。ここまで書くと末期の限界集落だが大阪京都から通勤可能程度の都市郊外なのでそんなに悲壮感はない

ですが市街化調整区域は指定が解除されない限り、その土地本来の価値では売れません。というか買ってくれる奇特な人自体が珍しいです。専門の不動産会社に依頼して資産価値など調査してもらいましたがやはり捨て値みたいな価値しかつかず、「この広さならそのまま住み続けた方が良いですよ」と言われました。

これが家の広さ・・・写っている箇所はほぼうちです(母屋+離れ+蔵+ガレージ+畑)

で、色々協議した結果、引っ越しは諦めて家の建て替えを行うことにしました。

具体的には母屋と離れと蔵を解体して、宅地部分に3LDKの平屋を建てるということに落ち着きました。

無理くりすれば捨て値でも売れなくはないし、家の資産や私のローンなどを合わせれば引っ越しは出来ますが、恐らくそれで住める家というのは、余程土地の安いところに移らない限り所謂マッチ箱(失礼)的な狭い2階建ての家になるでしょう。私もそうですが、両親は長いことこういう広い屋敷で住んできたので今更そういうアパートレベルの家で住めるのかと言うとまず無理です。私自身も数千万円も出して狭いところに引っ越すのかと思うと流石にモチベーション的にも厳しいです😫

Point
  • 市街化調整区域のため売却は難しい
  • 家も土地も広すぎて管理ができない
  • 母屋と離れ、蔵を解体して宅地部分に平屋を建てる

予算

4,000万円

内訳としては家からの自己資金が2,000万、住宅ローンが同額程度と考えています。

但し、これはBAC、即ち完成時総予算ではありません。ここに更に家具の新調や仏壇の引っ越しなど+数百万掛かることでしょう・・・

多いとと取るか少ないと取るかは人それぞれですが、世間一般から言えば中くらいです。

世間一般で言うハイブランドメーカー(八社会と呼ばれる有名大手等)に頼むには全然不足しています。

というのもうちは上記のように解体対象が途轍もなく巨大です。

一般的な家屋の解体費用はせいぜい2~400万ですがうちは大体その倍掛かります。

更に土地が広いためそれに合わせて新調する塀なども長くなるため、それだけで

2,000万近くになります。つまり残った予算で新築することになります。

これは決して余裕のある金額ではありません。

スコープ

どのくらい解体するか、どこまでを外構の対象とするかについては父が主に決めています。

しかし、初期の予定では全てを解体し、農地部分(100坪以上)も外構として綺麗にするというフルフルな心算だったようです。しかし当然ですが予算的に全部は不可能です。4,000万という予算全てを使い切っても出来るかどうか怪しいでしょう。

家の配置図

結局、解体対象は

  • 母屋
  • 離れ

鉄骨のガレージもありますがまだ使えますし多分現状維持です。

外構の対象はセットバックを要したり、既に崩れかけのもの、建築基準法上必要となる部分だけ、

農地部分は可能な程度と小さくなりました。

希望する新築の広さ、間取り

最初の頃から3LDKで大体35、6坪くらいになるだろうというのは話していました。

マイホームクラウドで作成した初期の間取り案
Point
  • 中庭などは不要でとにかく広めにする
  • 水回りは東側
  • 自分の部屋は広め
  • リビングと両親の部屋は引き戸
  • キッチンと洗面所など水回りの回遊動線は近く

ただ、基本的には家の性能やメンテナンス性、それと予算が

どれだけ釣り合いが取れるかであって注文住宅の強みである自由な間取りといった

こだわりがあるわけではありません。

実現までのフロー

  1. 情報収集
  2. 解体費用を含めた見積もり依頼
  3. ハウスメーカーの相見積もり
  4. 依頼先の決定

これを書いている時点では3.ハウスメーカーの見積もりです。

最後に

こうして書き出してみると田舎ならではの大事業です。

うちはこれ以外にも不動産を幾つか所持しており、

出来得る限りそれらの売却処分に動いてきました。

どれも契約書もないような昔に口頭で貸し出したとか、

今住んでいるのは高齢者だけとかばかりです。

都会に出られた皆さんはこういった実家、どうしていますか?

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